ひいらぎは災難を防ぐ


ひいらぎは、よく玄関に植えられています。これにはこういう意味があったんですね。

では、わが家におけるひいらぎとのつきあいについて、少しお話ししましょう。

わが家では、節分のとき、ひいらぎにイワシの頭をつけて門に掲げておきます。そして、
「おぉにはそぉ〜とぉ〜、ふぅくはうぅ〜ちぃ〜、
おぉにの目ン玉ぶっつぶせ〜!!」
と言いながら、威勢よく豆をまくのです。

追い出された鬼は、イワシの生臭さとひいらぎの葉のトゲを嫌がって、
二度と戻ってこないそうですよ。

これも立派な迷信ですね。
最近は住宅事情などから、豆まきをする家も少なくなりましたが、
季節の行事って、子供ながらにもいいもんだなと思っていました。

こんなお便りをいただきました。
うちに来た植木屋さんが庭に有る樫の木を見て
「『樫の木』って、いいんですよ。
金を貸すに通じるから」なんていってた。
そんな迷信有るのかな。
うちにはひいらぎも、樫もあってビワがないのにビンボーです。

〜掲示板[126]より




柚の木は植えた人が死なないと実がならない


「ゆず」っていうと、某アーティストを思い浮かべますか?

冬至を思い浮かべる方も多いでしょう。柚風呂に柚かぼちゃ・・・、風情があります。
柚はあらゆる日本料理の香つけに使われる身近なものでもありますね。
その柚が、こんなにも呪いがましい木だったなんて・・・と思われた方も多いでしょう。

しかし、肯定的な解釈によると、
“柚の木が土地になじんで実をつけるまでには長い時間がかかるよ”ってことだそうです。

「もも・くり3年、かき8年、なしのばかやろ18年」
というのと同趣旨だったんですね。


   
  家屋・植木編